「かぼちゃの馬車」事件の話。
内容とその後について調べてみました。
賃貸住宅管理業法が誕生したのはこの事件があったからこそ。
賃管勉強するなら知らない訳にはいきません。
名前だけ知っている程度でした。
テキストに「社会問題化したサブリース業者の倒産」という一文が出てきたため、
よく分からないままなのが嫌だったので調べてみました。
今回あらためて調べてみて、
「不動産投資のマイナスイメージを世間にばら撒いた最低の事件」という印象です。
「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(賃貸住宅管理業法)」の誕生理由。
責任感を持って勉強しようと考えさせてくれる内容です。
- 「かぼちゃの馬車」事件をよく知らない人
- 不動産業界勤務の人
- 賃貸不動産経営管理士受験予定の人
- 不動産会社勤務(賃貸営業)
- 保有資格:宅建、FP2級、簿記3級
- 賃貸不動産経営管理士勉強中
1,000棟(12,000戸)を管理するサブリース業者の倒産があり、社会問題化。
テキストに出てきたため、
あらためて調べてみました。
こちらのテキストの39ページに出てきます。
かぼちゃの馬車のことかー。
そういえばちゃんと知らないな。
こんな感じのフワフワ具合はマズい。
「かぼちゃの馬車」事件で何が起こった?
オーナーからマスターリースで物件を借り上げ、
入居者へのサブリースを行うということで内容としては一般的なものです。
ですが、「賃料30年保証、利回り8%」といった魅力的な謳い文句で「かぼちゃの馬車」という商品を販売し、
すぐに倒産。
オーナーはローンの返済ができない。
これが不動産会社、施工会社、銀行が裏で結託していたという悪質な事件の内容です。
「かぼちゃの馬車」とは?
株式会社スマートデイズの女性専用シェアハウスの名称のこと。
間取りがポンコツ(各部屋が狭い、壁が薄い、リビング無し)で使い勝手の悪いものだったそうです。
その割に家賃はそこそこ(4~6万円程度)、
ネット無料や光熱費が含まれているのは魅力的だったようです。
「何でこんな間取りにしたんだろうな」と思うような物件はもちろんあるので、
「かぼちゃの馬車」自体はこんな物件もあるよなってなるような商品なのかもしれません。
問題は物件が悪いという話では無いです。
施工会社からの高額な謝礼
50%という異常な程の高額さだったようです。
高額な謝礼はどうやって払っていたのか?
それは施工費の値上げだそうです。
実際の不動産価値以上の値段で「かぼちゃの馬車」を販売していた。
という話になります。
通常組めないような融資
スルガ銀行がスマートデイズと結託し、
書類の改ざんや虚偽の説明を行っていた。
そのため、本来であらば組めないような身の丈に合わない借金を背負うことになってしまった。
オーナーのその後
最終的には「かぼちゃの馬車」の土地と建物を手放すことで、
借金を帳消しにできるという話になったようです。
それにしても怖い話です。
施工業者は野放しのままだそうです。
賃貸住宅管理業法の誕生
「かぼちゃの馬車」事件があったために、
「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(賃貸住宅管理業法)」が誕生しました。
自分の勉強することの背景を知っておいた方が、
ただ覚えるだけよりもイメージしやすいです。
サブリース住宅原賃貸借標準契約書の改定
「賃料改定時期の明確化」や「サブリース業者から契約を解約できない期間の設定」などが増えたようです。
まとめ
すごい悪質な事件。
業者側の立場として利益に釣られて人を騙すようなことはしない。
そして投資をする側としても気をつけなけらばならないです。
「かぼちゃの馬車」事件のことを試験で直接問われることは無いのかもしれません。
ですが、自分の勉強する内容がなぜこうなっているのかを知っておくのは大事です。
ぼくは物事の背景や理由を知っておくのが好きなので、
このような話も知識として知っておきたい。
ただひたすらに暗記というのは苦痛でしかありません。
「資格を取る」のが資格勉強の目標ですが、
「いろいろな知識を得る」ということも重要視して勉強していきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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