
はじめに
公たろーこんにちは、公たろーです!
前回の記事では、工業簿記1ヶ月目でぼくが直面している「2つの大きな壁」についてお話ししました。
その壁のひとつが、「総合原価計算や標準原価計算など、種類が多すぎて全体像が掴めない!」ということ。
テキスト「みんほし」を3周していても、今自分が全体のどこを計算しているのか迷子になりがちです。
そこで今回は、簿記2級(工業簿記)に登場する4つの主要な原価計算を、初めて学ぶ人にも分かりやすくギュッとまとめて比較しました!
さらに、勉強していて誰もが一度は抱く疑問「あの複雑な図(シュラッター図など)は全部覚えないとダメなの?」というリアルな疑問にも、ぼくなりの結論を出してみました。
この記事を読めば、工業簿記の「地図」が頭の中に出来上がり、問題を見たときに「あ、これはあの計算ね!」とパッと判断できるようになりますよ!
工業簿記の全体マップ:原価計算は大きく4つ!


簿記2級に出てくる原価計算は、大きく分けると以下の4つのグループに分類されます。
- 個別原価計算(オーダーメイド型)
- 総合原価計算(大量生産型)
- 標準原価計算(目標・ノルマ管理型)
- 直接原価計算(経営の意思決定型)
「何のために、どうやって計算するのか」を一覧表にまとめました。
【一目でわかる】原価計算の比較表
| 原価計算の種類 | 生産スタイル / 目的 | 特徴・キーワード | 出題頻度 |
|---|---|---|---|
| 個別原価計算 | オーダーメイド生産 (造船、特注家具など) | 製品ごとに「原価計算表」を作る。 | 高(第4問で超頻出!) |
| 総合原価計算 | 同じ製品の大量生産 (レトルトカレー、ペットボトルなど) | 「1ヶ月の製造費用」を「完成品と月末仕掛品」に割り振って、1個あたりの平均原価を出す。 | 高(計算量が多く大ボスのひとつ) |
| 標準原価計算 | あらかじめ目標(標準)を決める (無駄やコストカットの分析) | 実際にかかった費用との「ズレ(差異)」を分析する。 | 中〜高(差異分析が合否を分ける) |
| 直接原価計算 | 会社の利益計画を立てる (売上と利益のシミュレーション) | コストを「変動費」と「固定費」にきっちり分ける。 | 中(CVP分析とセットで出やすい) |
一見バラバラに見えますが、実は「何を、どうやって作っているか(または、何を知りたいか)」が違うだけなんです。
1. 個別原価計算(オーダーメイド)


- イメージ: 高級注文住宅、特注の機械、造船
- 特徴: お客さんから注文を受けてから、1つずつ個別に作ります。
製品A、製品B、製品Cでかかった材料費や人件費がすべて異なるため、製品ごとに「原価計算表」というカルテのようなものを作って集計します。
💡 ココが試験に出る!
「特定製造指図書(注文書のようなもの)」ごとに原価を集計します。未完成のものは「仕掛品」、完成したものは「製品」になります。
2. 総合原価計算(大量生産)


- イメージ: ポテトチップス、缶コーヒー、スマホ
- 特徴: 工場で毎日、同じ製品を大量にグルグルと作り続けるスタイルです。
大量生産の場合、1個ずつの原価を追うのは不可能です。そのため、「今月は全体でこれだけ費用がかかって、これだけ製品ができたから、1個あたりは平均してこれくらいだよね」という計算(割り算)をします。
💡 ココが試験に出る!
月末に「まだ途中のやつ(月末仕掛品)」が残るため、ここをどうやって割り振るか(先入先出法や平均法)が最大の山場になります。
3. 標準原価計算(目標・ノルマ管理)


- イメージ: 「1個作るのに、本来なら材料100円、時間は10分で作れるはず!」という理想の計画(標準)を立てる。
- 特徴: 「実際」にかかった金額と、「理想(標準)」の金額を比べて、どこで無駄が発生したかをあぶり出すための計算です。
💡 ココが試験に出る!
理想と現実のズレを計算する**「差異分析」**が頻出です。価格が上がっちゃったのか、作業に時間がかかりすぎたのかを分析します。
4. 直接原価計算(経営の意思決定)


- イメージ: 経営者が「来月、あと何個売れば黒字になるかな?」を考えるための計算。
- 特徴: これまでの3つは「外部(株主など)に報告するため」の計算でしたが、これだけは「社内の社長や幹部が作戦を立てるため」の計算です。
最大の特徴は、コストを「売上に比例して増えるもの(変動費)」と、「売上に関係なく毎月固定でかかるもの(固定費)」にスパッと分ける点にあります。
【疑問】個別原価計算に出てくる「シュラッター図のような図」は覚えるべき?


ここで、ぼく自身も勉強していて「うわっ…」となったポイントをシェアします。
先日、個別原価計算の「製造間接費の差異分析」をやっていたとき、テキストにシュラッター図のような、縦軸と横軸がある複雑な図が出てきました。
標準原価計算でも似たような図が出てくるのですが、「これ、個別原価計算の段階から丸暗記しなきゃいけないの?」と疑問に思いますよね。
独学で進めているぼくなりの結論は、「個別原価計算の時点では、図の形を丸暗記するよりも『言葉のパターン』で覚えた方が圧倒的に早い!」です。
実は、個別原価計算の差異分析(予算差異・操業度差異)で問われるパターンはほぼ決まっています。
- 公式に数値を当てはめる
- ボックス図の延長で考える
だけで解ける問題が多いため、最初からシュラッター図の作図に時間を取られすぎてパニックになる必要はありません。
ただし、のちのち登場する「標準原価計算の差異分析」では、図(差異分析図)を自分で書けないと太刀打ちできなくなります。
ですので、今の段階(個別原価計算)では「ふ~ん、こういうズレの分析方法があるんだな」くらいに留めておき、本格的な作図は「標準原価計算」のパートに入ってから一気にマスターするのが、挫折しないコツだと感じています!
まとめ:まずは「言葉のイメージ」から繋げよう!


今回は工業簿記のラスボス感漂う「4つの原価計算」を比較しました。
- 個別: オーダーメイド
- 総合: 大量生産
- 標準: 理想と現実のチェック
- 直接: 社長への報告用
これらが頭の中で繋がるだけで、問題文を読んだときの「あ、これはあのハコ(ボックス図)を書けばいいんだな」という判断スピードが劇的に上がります。
ぼくも現在進行形で「みんほし」3周目を爆走中です。最初は霧の中ですが、一歩ずつ、泥臭く知識の点を打っていきましょう!
この記事が、同じように工業簿記で頭がパンクしそうな方のヒントになれば嬉しいです。
あわせて読みたい:
そもそも「工業簿記って何?」という初期の葛藤は、ぜひ前回の記事をご覧ください!一緒に一歩一歩進んでいきましょう!




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